◇内田修ジャズコレクション展示室 収蔵品展2025「春展示」
展示期間:2025年3月13日(木)~6月2日(月)予定
ただいまの展示
◇内田修ジャズコレクション展示室 収蔵品展2025「春展示」
展示期間:2025年3月13日(木)~6月2日(月)予定
ジャズ・クラブ、これは現在でいうライブハウスのような場所を意味します。今回はその中から、1950~60年代にかけてのジャズ黄金時代を支え、名演名盤を残す場となったニューヨークの名門ジャズ・クラブでの録音盤を紹介。「ヴィレッジ・ヴァンガード」をはじめ、「バードランド」「ヴィレッジ・ゲート」「スウィート・ベイジル」等々、テーマ展示1ではジャズ・クラブごとの名演名盤を、試聴展示およびジャケット展示。
今回の春展示では「ヴィレッジ・ヴァンガード」を紹介します。
■ヴィレッジ・ヴァンガード/Village Vanguard
1934年、名物オーナーと呼ばれたマックス・ゴードンによりはじめの「ヴィレッジ・ヴァンガード」がオープン、そして翌年1935年には現在の位置となるニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジに移り、伝説的なジャズ・クラブのスタートとなりました。
しかし、開店当初は地元の詩人が自作の詩を発表したり、フォーク・ミュージックのライブをしたり、ジャズとはかけ離れた近隣住民向けのレストラン・バーのような場所でした。1940年代にビ・バップが流行の兆しを見せ始めるとジャズ・ステージが増え、また時代の移り変わりとともに、住民の≪ジャズ≫への関心が高くなっていきます。1957年、ついに「ヴィレッジ・ヴァンガード」はジャズ専門のジャズ・クラブに転身しました。
ニューヨークに数ある店の中でも名門中の名門のジャズ・クラブといわれ、オーナー亡き今も同地に現存。扉を開け急な階段を下ると広がるのは、多くのジャズミュージシャンが日々熱い演奏を繰り広げるジャズの聖地です。
2025年に生誕100年を迎える1925年生まれのジャズミュージシャンを順に紹介します。試聴コーナーでは耳で楽しめるレコード・CD試聴、ラウンジ北面では目で楽しめるレコード・ジャケットを展示。
今回は、「ロイ・ヘインズ(ds)」の名義盤および演奏参加しているレコード・CDを展示します。
■ロイ・ヘインズ/Roy Haynes drums
1925年3月13日 – 2024年11月12日
アメリカ・マサチューセッツ州出身のジャズ・ドラマー。ドラマーのクレイグ、コルネット奏者のグラハムはともに息子。高校時代にサビー・ルイス楽団やフランキー・ニュートンのバンドで活動し、19歳でニューヨークに進出。1945年にプロキャリアをスタートしました。ルイス・ラッセル楽団やレスター・ヤングと活動し、1949年からチャーリー・パーカーのグループで活動。以降もビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンクらと共演するなど、ジャズ界の伝説的ドラマーとして最前線で活躍しました。
(※1926年生まれと表記される場合もあります。)
ジャズの街発信連絡協議会が企画する「ジャズ講座」にて、会場の皆さまにお聴きいただいた当コレクションが所蔵するプライベート・テープ音源の数々。こちらでは、2025 年3 月8 日(土)に葵丘会館で開催されたジャズ講座Vol.8より、ドラマーであり講師を務めた村上寛さんが演奏参加した「ヤマハ・ジャズ・クラブ」例会での音源を改めて紹介します。
今回は当時をより知っていただけるよう、ミュージシャンたちのMC部分も一部試聴音源として紹介しておりますので、当日の雰囲気とともにお楽しみください。