ただいまの展示

◆レコード試聴１：日本で設立されたジャズレーベル③ 「takt/tact（タクト）」
　内田修ジャズコレクション所蔵の膨大なレコードを、“レーベル” 別に紹介します。レーベル＝“ブランド” には、創設者やプロデューサーたちの想いが滲み 出ており、それは演奏者選びや傾向・内容など、それぞれが個性として色濃く表れます。
　今回紹介する日本のレーベルは、1967 年にオーディオの専門メーカー「タクト電機株式会社」のソフト部門として設立された、日本初のジャズ専門レーベル「タクト」。バークリー音楽院へ留学していた渡辺貞夫(as) が帰国して間もない頃の 録音をはじめ、日本人ミュージシャンを中心にオリジナリティに富んだジャズを 自由に演奏させようとアルバムを企画・制作してきました。
　こちらでは、所蔵資料からレーベルより選りすぐりの名盤・代表作となるレコー ドを展示、お聴きいただけます。

◆レコード試聴２「生誕100年in2023→2024」
　こちらの試聴展示では、2023 年12 月から2024 年1 月にかけて、生誕100 年を迎えるミュージシャンたちを紹介、その演奏をご試聴いただけます。
　今から100 年前に生まれた彼らの演奏は今なお親しまれ、ジャズ・ファンの心を楽しませます。聴き慣れた一枚、初めて聴く一枚、現代まで繋ぎ残された音楽そして演奏を、レコードジャケットとともにお楽しみください。

○紹介ミュージシャン
ボブ・ドロー　Bob Dorough／vocal, piano　1923年12月12日‐2018年4月23日　アメリカ合衆国 アーカンソー州出身
マックス・ローチ　Max Roach／drums　1924年1月10日‐2007年8月16日　アメリカ合衆国 ニューヨーク州出身
J・J・ジョンソン　J. J. Johnson／trombone　1924年1月24日‐2001年2月4日　アメリカ合衆国 インディアナ州

◆ラウンジ展示「グラフィック・デザイナー“REID MILES„×BLUE NOTE③」
　ジャズ・レーベル「BLUE NOTE」と言えば、プロデューサーのアルフレッド・ライオン(ALFRED LION)、写真家のフランシス・ウルフ(FRANCIS WOLFF)の二人が中心として思い浮かびますが、更にもう一人。BLUE NOTE になくてはならない存在として挙げられるのが、数多くの印象的なジャケット・デザインを手掛けた、グラフィック・デザイナーのリード・マイルス(REID MILES)。
　年間テーマ展示では、2023 年に没後30 年を迎えるリード・マイルスが手掛けたレコード・ジャケットを、カラーやデザインなどのテーマごとに展示・紹介します。大胆な写真の配置、インパクトある画面構成、印象的なカラーリングなど。レーベル「BLUE NOTE」をデザイン面から魅せ続けた彼のジャケット作品をお楽しみください。今回はその中から、「タイポグラフィ」「モノクロ写真」によるジャケット作品を展示紹介します。