ただいまの展示

▼収蔵品展示No.19
展示期間:平成31年1月4日(金)~2月28日(木) ※最終日は18:00まで

試聴器

試聴器1~3◆レコード「レーベル:CANDID(キャンディド)」
1960年、ポピュラー音楽のレーベル「Cadence-ケイデンス-」のジャズ及びブルースの専門レーベルとして、気鋭のジャズ評論家ナット・ヘントフをプロデューサーに迎えて設立されました。
ジャズがハード・バップを経て次の段階に向かおうとする時代にあって、メインストリーム・ジャズを中心としながらも、スティーブ・レイシー、ドン・エリスなど次時代を担うミュージシャンたちに録音の機会を提供しました。 の一方でチャールス・ミンガス、セシル・テイラーなどは、当時の黒人公民権運動の盛り上がりを受けた政治色の強い作品を発表しています。このような硬軟織り交ぜたレーベルの特徴は、先鋭的な評論「ザ・ジャズ・ライフ」の著者ヘントフの人脈に負うところが大きかったといえましょう。
ビジネスとしては長続きせず、実質的な録音活動はわずか9か月という短命で終わったキャンディドでしたが、アラン・ベイツ(ブラック・ライオン、フリーダムなどのレーベルの創設者)が権利を取得したことでマスターテープの散逸を逃れれることができました。1989年に、未発表音源をまとめた一連のアルバムのほか、コンテンポラリー・ジャズも扱うレーベルとして復活を遂げています。

試聴器4◆CD「ホレス・シルヴァー」
〇ホレス・シルヴァー(1928~2014)
コネチカット州出身。ファンキー・ジャズの元祖として知られ、アート・ブレイキー(ds)と組んだジャズ・メッセンジャーズでの演奏スタイルは、その後のモダン・ジャズの定番として広く普及した。1950年代から60年代にかけて、名門レーベル「ブルーノート」で数多くのアルバムを制作。なかでも1962年初来日の印象をまとめ上げた「トーキョー・ブルース」は、日本には馴染み深い作品である。90年代にはトミー・リピューマが再興したレーベル、インパルスで活躍。「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「ピース」など、スタンダードナンバーも数多く作曲。

試聴器5◆プライベートテープ「R.I.P.~前田憲男、片山広明、佐山雅弘」
昨年惜しくも亡くなった三人の偉大なミュージシャン。彼らが内田修氏の元に残した音源をお聴きいただきます。
〇前田憲男(p)(1934~2018.11.25)
ウィンド・ブレーカーズなどで活躍。数々のテレビ番組や歌謡曲で作編曲を手掛け、日本ポピュラー音楽の発展に貢献。
〇片山広明(ts)(1951~2018.11.13)
生活向上委員会大管弦楽団、渋さ知らズなどで活躍。ジャズ以外では忌野清志郎との交流でも知られる。
〇佐山雅弘(p)(1953~2018.11.14)
PONTA BOXなど数々のグループでピアニストを務める。クラシックの演奏やミュージカルの作編曲など幅広く活躍。

試聴器6◆八田裕介コレクション(CD)「ティナ・メイ」
岡崎市在住で、女性ジャズ・ボーカルに特化してレコードやCDを収集していた故八田裕介氏。ご遺族から寄贈された膨大な資料を活用すべく、試聴器ではCDアルバムを展示します。
〇ティナ・メイ(1960~)
イギリス、グロスター出身。日本では無名に近いが、ヨーロッパを主な活動拠点とし、33Recordsというレーベルから数多くの作品を発表。イギリスを代表するジャズ・シンガーとしての地位を確立しています。高音域の美しい響きと情感豊かな表現力が持ち味で、またフランスに長く滞在していたことから、シャンソンのアルバムも録音。

中央展示

◆八田裕介コレクション(レコード)「テレサ・ブリュワー」
〇テレサ・ブリュワー(1931~2007)
オハイオ州出身。幼少の頃からラジオ・ショウなどに出演し、ジャズ、カントリー、R&B、ミュージカルなどさまざまなジャンルのポピュラー・ソングをヒットさせ、1950年代にアメリカで大人気を博しました。一時期音楽界から身を引いていたが、プロデューサー、ボブ・シールと再婚した後は、ベッシー・スミスやルイ・アームストロングなど偉大なミュージシャンをトリビュートしたアルバムを数多く録音。シンガーとしての存在感を改めて示しました。また彼女の大ヒット曲「想い出のワルツ Till I Waltz Again With You」は、日本では雪村いづみのデビュー曲となったことでも知られています。

北面展示

◆次期試聴予定レコード「アーティストファイル:バディ・リッチ①」
次回試聴器で展示予定の「アーティストファイル:バディ・リッチ①」のジャケットを先行して紹介します。
試聴器には平成31年3月1日から展示予定です。

書籍その他

◆雑誌・書籍、その他「ジャズライター、ナット・ヘントフ」
キャンディドのプロデューサーに迎えられたナット・ヘントフは、アメリカの音楽雑誌「ダウン・ビート」に多数のコラムを執筆していました。内田修ジャズコレクションの書籍資料から、1950年代のダウンビートに彼が寄せたコラムを展示します。また、キャンディドが日本に紹介された当時、雑誌「スイング・ジャーナル」に植草甚一氏が書き下ろした長文コラムも併せて紹介します。

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【収蔵品展示No.19展示リスト】